投稿日:2018年04月19日
全4回にわたり「製図」というテーマで連載を行なっています。
本日は第3回目となります。
———– ものコラム連載「製図×設計」(3/4) —————————–
あなたはこのような不安がありませんか?
・どうやって「図面を書けば」いいかわからない
・どうやって「図面について教えれば」いいかわからない
MONOWEBでは「“若手設計者”に必要な製図知識」
について、全4回のコラムでお伝えしていきます。
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前回もお伝えしましたが、図面は設計者だけのものではありません。
設計者は頭の中で考えた思考を
「図面に描く」ことで、誰もが目に見える形にする必要があります。
図面というと、
書くのは設計者、読むのは加工者
というイメージを持つ方が多いかもしれませんがそれだけではありません。
企画、構想、設計、部品加工、組立・調整、検査、販売
といった流れの中で、図面を「考え」「書き」「読む」作業が行われます。
すなわち図面は、
それを書く技術者だけがわかればいいわけではなく、
ものづくりに携わる広い範囲で『共有できる情報』でなくてはいけません。
そして、情報を共有するためには
「前回のコラム」でお伝えした
- 平面から立体をイメージする力
- JISのルール
が必要となります。
そして、これらの知識を習得するには本や参考書
技術資料を見るだけではなく自分で書いてみることが重要となります。
「自分で書く」練習をすることで、
読む能力も一緒に上がっていきます。
「習うより慣れろ」ということわざがありますが、
まさに、製図に関しても、人や本から教わるよりも
自分が練習や経験を重ねたほうが、よく覚えられます。
例えば、英語を習得するにも
「自分で発音できない言葉をヒアリングすることができない」
と言われていますが、体得するという流れにおいて製図の習得と似ているように思います。
英語も本だけでは、
なかなか喋れるようにならないですよね。
MONOWEBでも無料テキストがありますので、
ちょっとした基礎知識であれば、このような資料からある程度理解することはできます。
しかし、実際に図面を読んだり書いたりするレベルになるには、
かなり時間がかかるでしょう。
どうすれば図面を読めるようになるのか?
もちろん、色々な学習方法があるかと思いますが、
早くに製図を身につけたいのであれば、
「他の人が書いた図面をみて“真似”をしてみること」をお勧めします。
真似する素材は、
身の回りのものでもいいですし、
WEB上で検索すれば、いくつか見つかると思います。
ぜひ、実物をイメージし
一つ一つの線や記号の「意味を考えながら」書き写してみてください。
実際に自分で図面を手書きすると、
見えてる所、見えてない所が判ってきますので
自分の理解度も確認できます。
さらに、製作者や会社によっていろんな表現の仕方がありますし
JISに規定された図法だけでなく、特殊な書き方があることにも気づきます。
そしてもう一つ、
図面は自分だけが読むものではなく「人にも読んでもらう」ものなので、
人の書いた図面が読みやすいかどうかも頭に入れながら写してみてください。
あなたが読みにくいと感じたなら、
どうすれば読みやすくなるのか、
そういうことも写している図面に反映できるようになるといいですね。
それでは、次で最後の連載となります。
ぜひ楽しみにしていてください。
———– ものコラム連載「製図×設計」 ———————————–
第1回:CADを使わなくなった設計者
第2回:なぜ図面が読めないのか?(その1)
第3回:なぜ図面が読めないのか?(その2)
第4回:超ベテランエンジニア監修のeラーニングを紹介します
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