投稿日:2021年11月18日
こんにちは、MONO塾講師の赤尾です。先日、「強度設計を身につける近道」というお話をさせていただきました。
- 基礎をしっかりと身につけること
- 学んだことを実践で使うこと
の2点についてお伝えいたしました。
書籍やセミナーなどで学習いただいた、実例をあなたの設計に当てはめて計算することが強度設計をマスターする第一歩になるというお話でしたね。
さて、今日は前回の続きとして「強度計算に解答はない」というお話をいたします。
皆さんは、これまでに高校や、大学で「材料力学」を学んだことはあるでしょうか?中には、工学系出身の方もいるかもしれないですね。思い出してほしいのですが、皆さんが、これまでに受けてきた学校教育ではすでに「解答」が準備されているものが多かったのではないでしょうか。
評価を測るためにテストを受け、先生が採点をしてくれる。
つまり、インプット(暗記)したものを、正しくアウトプット(テスト)できれば評価される世界でした。
ですが、これは実際の設計業務には当てはまらないことが多いです。とくに強度設計においては、「解答」というものが準備されていません。もちろん、ミスがあっても、先輩設計者が常にチェックしてくれる環境に有れば問題はないかもしれません。
ですが、多くの場合は誰もチェックしてくれず、解答はどこにも書かれていないのです。
ですので、自分で「間違わないように」正しい計算をする必要があります。
そこで本日は、初心者でもできる「答え合わせをする方法」をお教えいたします。
それは、『計算ツールを使う』ということです。
実は、強度設計には電卓のように計算してくれる便利なツールがあるのです。ただし、ここで注意してほしいことは、計算ツールの結果は100%信用してはならない、ということです。
「計算ツールなのに、なぜ信用してはいけないの?」と、思いますよね。それは、もしかするとあなた自身が値を間違って入力しているかもしれないからです。
ツールは、正しい入力については、正しい出力をしてくれます。ですが、そもそも間違った入力をしてしますと、間違った結果しか得られません。
特に初心者の方は気をつける必要があります。経験が浅いほど、そのような間違いに気づきにくいのです。
ですので、はじめのうちは「答え合わせ」のために、使用することをお勧めします。
つまり、自分で計算した解答が合っているかどうかを確認するための計算ツールとして、利用するのです。
私は、MONO塾の中で、「中級者向け」に強度設計スキルを上達するためのセミナー「強度計算書作成セミナー」を行っております。このセミナーの中でも、必ず「2つ以上」の計算方法を使って解答を得るよう、繰り返しお伝えしています。
それほど、「自らが出した計算結果に自信を持つ、お客様や上司へ信頼してもらえる報告をする」には、確認が重要なのです。
いかがでしたでしょうか。
強度計算について、どのように自分自身で答え合わせをすれば良いか理解していただけましたでしょうか?
では、ここで、あなたに「MONOWEBオリジナルの計算ツール」を紹介させていただきます。
MONOWEBをご覧になったことがある方であれば、すでに知っているかもしれませんが、MONOWEBのサイトには、無料で使える便利な計算ツールが準備されています。
計算ツール → https://d-engineer.com/unit_formula/haritawami.html
こちらをぜひ使ってみてください。
ツールの使い方について、詳しく知りたい方は解説動画も準備しております。
→ https://youtu.be/XK60D_A2Gok
まずは、書籍やセミナーなどの問題から抜粋して試しに実施してみると良いでしょう。使い方になれれば、少しずつ実務での活用幅を広げていけますので、まずは試しに使ってみてくださいね。
それでは次回、「強度設計に必要な知識の全体像」について執筆致しますので楽しみにしておいてください。