なんでも設計できる『理想のエンジニア』の目指し方【第1回】

こんにちは、ものづくりウェブです。

今回は「何でも設計できるエンジニア」
というタイトルでお話をいたします。

こちらは、全3回の連載でお送りします。

突然ですが、あなたは次のようなことを考えたことがあるでしょうか。

「設計者として私は成長できているのだろうか?」

「世の中の設計者と比較して自分はどのレベルにいるのであろうか?」

「なんでも設計できるエンジニアになるにはどうしたらよいのであろうか?」

設計を10年くらい続けていると、
ふと、このような想いを抱かれた経験のある方は多いように思います。

実をいうと、これは私自身が10年ほど設計経験を積んだときに思ったことです。

当時、特定の分野の製品設計をしていた私は、
その製品の技術については、特許を取得できるほど詳しくなっていましたが、
他の製品を設計したことがない私にとって、それ以外の設計は「未知の世界」でした。

「何でも設計できるエンジニアとはどのようなエンジニアであろうか?」
「何でも設計できるとカッコいいな・・・」

と、漠然と憧れを抱いていました。

それでは、
「何でも設計できるエンジニア」になるためには
どのようにすればいいのでしょうか?

今回は、そんな
「何でも設計できるエンジニア」
について話してみようと思います。ご興味ある方はぜひ読み進めてください。

▼「何でも」とは?

ここで「何でも」とした設計対象を先に定義してみます。

おそらくこのメルマガをお読みになられている読者は、
次に示す2つのどちらかに分類するものを設計されていると思います。

1つは、
家電、自動車、航空機、車両、日用品、おもちゃなどの製品

もう一つは
産業機械、工作機械、食品機械、医療機器、半導体製造装置といった機械装置

かんたんに言うと、
誰かが使う「製品や乗り物」なのか、
製品や乗り物を作る「機械」なのかに分かれると思います。

「製品」とは、製造されたもの
「機械」とは、製品を製造するためのもの

とここでは定義しておきます。

▼「何でも設計できるエンジニア」とは?

何でも設計できるエンジニアとは、
「製品」であっても「機械」であっても、
設計仕様からアイディアを駆使して形にできるエンジニアです。

そして、最終的に組み立てられた製品や機械が、
仕様で定義した機能を満足していなければなりません。

また、
設計の過程で出てくる様々な技術的課題を解決する能力も問われます。

・軽量化したい
・高速化したい
・装置の精度を上げたい
・高温に耐えるようにしたい
・生産性を向上したい
・破損防止対策をしたい

といったことを解決できる能力です。

これらを知識と技術と経験で解決していきます。

▼どのようにして能力を身につけるのか?

それでは、このような能力はどのようにして身につけていくのでしょうか。

通常、このような能力を身につけるためには、「経験の積み重ね」が大切です。
ですが、これではあなたに解決策を示したことになりませんね。

ここまでこのメルマガをお読みになってがっかりすることと思います。

ですので、経験の積み重ねによる方法以外について、
もう少し具体的に示していきたいと思います。

私は、この17年間、コンサルタントとして様々な設計現場で仕事をしてきました。

コンサルタントといっても設計のコンサルタントではなく、
ものづくりの製品開発プロセスのIT化を進めるコンサルタントです。

そのため、
何でも設計できるエンジニアにはなることはできませんでしたが、
『何でも設計できる多くのエンジニアと会話する機会』がありました。

そこで何でも設計できるエンジニアと話すうちに
ある「共通点」に気がついたのです。

その共通点とは、

1.機械やモノづくりが好きであること

2.計算ができること

3.様々な技術・材料・機械要素部品を知っていること

の3つです。

今のあなたは、この3つを持っているでしょうか?

持っている方は、おそらくすでに何でも設計できるエンジニアの方か、
もしくはそれを目指されている方だと思います。

ではなぜこの3つなのか?

この3つが必要な理由を確認していきましょう。

===================
1.機械やモノづくりが好きであること
===================

最初に示した「機械やモノづくりが好きであること」
これは最も重要な要素です。

なぜなら、
【好きであること】=【継続できる】
であるからです。

何かを極めるために
最も重要なことは、続けることができることです。

メジャーリーガーであったイチローは、
引退会見のインタビューで

「将来の野球少年にメッセージを」と聞かれ、
「野球だけでなくてもいいんですよね。」といった後に、

「夢中になれるものを見つけられれば、それに向かってエネルギーを注げる」

「それが見つかれば、自分の前に立ちはだかる壁に向かっていける。」

「それが見つけられないと壁が出てくると諦めてしまうということがある」

「色んなことにトライして、自分に向くか向かないかというより自分が好きなものを見つけてほしいなと思います」

と答えていました。

つまり、
イチローがプロ野球の選手として成功したのは、
野球が何より好きであったからということなのです。

野球に限らず、これはどのような職業にもあてはまるのではないでしょうか。

特にものづくりは、やりがいがあって楽しい世界ですので、
ものづくりが好きなエンジニアが多く集まっています。

そのようなエンジニアと会話していると
ワクワクしますよね。

そのワクワクが継続につながり、
1つ1つ積み重ねになり、
何でも設計できるエンジニアへと成長していけるものと思います。

つまり、何でもできるエンジニアは目指すものではなく、
好きな事をしていた結果として何でもできるエンジニアになれた、ということなのです。

本日は、ここまでにして
次回2つ目の共通点(計算ができること)についてメールいたします。

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