投稿日:2018年05月16日
いつも「ものコラム」をご覧頂きましてありがとうございます。
最近になって、
ますますAI(人工知能)についてのニュースが
取りざたされるようになってきましたね。
インターネットの発展によって、
今後数年のうちに「こんな職業が消える」
ということを予想する記事もみかけるようになりました。
そのような社会環境の変化がある中で、
自分にはどう関係するのか、気になる方もいるのではないでしょうか?
そこで今回は、
「ものづくりエンジニアの将来」について考えてみたいと思います。
たしかに、振り返ってみると
わたしたちの環境は大きく変わってきています。
約20年前にインターネットが普及しはじめ
ここ10年でスマートフォンを持つことがあたり前になりました。
このような変化は、ほとんどの方が予想できなかったですよね。
印刷業や出版業、音楽業界といった業界は、
このような変化の中で、おおきく市場ニーズが減少しています。
さらに、会社に求められる人材も、
20年前には考えられなかったような
「ITスキル」や「語学スキル」が求められるようになりました。
このように、成長する産業、衰退する産業があり
世間が求めるニーズ、スキルは変わってきているわけです。
そんな環境変化が激しい世の中で
「なりたい職業」について、このような記事を見つけました。
こちらは、2017年にソニー生命保険がおこなった、
男子中高生を対象にした「なりたい職業」についての調査になります。
■男子中高生がなりたい職業
▼男子高校生の将来の夢ランキングトップ10
1位 ITエンジニア・プログラマー
2位 ものづくりエンジニア(自動車の設計や開発など)
3位 ゲームクリエイター
4位 公務員
出典:中高生が思い描く将来についての意識調査2017(ソニー生命)
いかがでしょうか?
なんと、中高生のなりたい職業ランキング2位に
「ものづくりエンジニア」がランクインしています。
もちろん「なりたい職業」については、
社会環境の変化や、トレンドがありますので
時代によって変化してきています。
とくに昨今では、選択できる職業の種類も増え、
20年前と比べるとかなり選択の幅が増えているはずです。
(IT関連がとくに増えてますよね。)
そんな中で、多くの若い世代が
「ものづくりエンジニアになりたい!」と思っている。
これは、日本製造業の未来にとって明るいニュースであり、
MONOWEBにとっても嬉しいニュースだと感じました。
みなさんもご存知の通り、
日本製造業は「少子高齢化」「若者の理系離れ」
といった問題をかかえています。
ですが、このような調査結果をみると、
「若い世代の力が、日本のものづくりを支え
様々な問題を乗り越えることができるのではないか」
と希望を持つことができるのではないでしょうか。
今後は、ますます人口は減少していきますし、
人が行っていた作業もどんどん機械に置き換わっていきます。
さまざまな業界で、
「ロボット」や「IT技術」の導入が進んでいく流れになるはずです。
そんな本格的な少子高齢社会に入る日本にとって、
最先端技術を駆使しながら、問題解決できる「ものづくりエンジニア」
の重要性は高まっていくと思います。
時代変化の中、求められるエンジニアとは?
これまでお伝えした通り、時代は大きく変化していきます。
単純な作業や、単純な知識しか必要としない分野は、
AIやロボットに置き換わっていくことでしょう。
実際、
過去にはインターネットの発展によって衰退した産業もあります。
今後は、AI、IoT、自動運転、VR、5G、8K、ブロックチェーンなどにより
さらにテクノロジーの進化が加速することが容易に想像できます。
そのような多くの変化要因がある中、
的確に未来を予測することはできませんが、
MONOWEBでは「ものづくりエンジニアは『社会ニーズの多様化』
に柔軟に対応できるスキルを持っておく必要がある」と考えています。
以前に、
「W字型のエンジニアを目指しましょう」
というコラムをお送りさせて頂きましたが、覚えていますでしょうか?
(W字型のエンジニアとは、
『2つ以上』の 深い専門性を持つエンジニアのことです)
今後、幅広いスキルを持っておくことは
ものづくりエンジニア個々の強みになるはずです。
いつもいただく「読者のアンケート」でも、
「これまでメカ設計しか実施していませんでしたが、メカトロニクス(機械、電気、情報を融合した技術)が会社で求められている」
という感想もいただくようになりました。
これは、実際に求めらえるスキルが
以前と比べて変わってきているということです。
ぜひ、あなたも「今後自分にとってどのような
知識やスキルが役立つのか」考えてみてください。
以上となります。
ここまで社会環境の変化と、
ものづくりエンジニアの関係についてお話してきました。
ものづくりウェブでは、このような変化の中でも活躍できる設計者になれるよう「必要な知識・スキル」を身につけられる学習サービスを提供していく予定です。
ぜひ、今後もものづくりウェブのサービスをご活用ください。