投稿日:2017年04月10日
いつもMONOWEB通信をご購読頂きましてありがとうございます。
今回は「技術競争の先にあるもの」についてお話したいと思います。
あなたは
設計の仕事をされていてこんなことを考えたことはありませんか?
「新製品を開発、設計しても
すぐにライバルに追いつかれて、売れなくなってしまう」
「この競争は、いつまで続くのだろう・・・」
設計者ならこのように考えたことのある方が多いのではないでしょうか。
特に、家電製品などのコンシューマ製品では、
消費者のニーズの移り変わりが激しく、ライフサイクルが短いため
新製品を次々と開発していかなければなりません。
例えば、私たちの最も身近な製品であるスマートフォン。
今では、多くの方が使っていますが、
その歴史を少し振り返ってみましょう。
私が生まれたころは当然スマートフォンなど携帯できる端末は存在せず
固定電話もしくは公衆電話しかない時代でした。
その後、ポケットベルのサービスが開始されました。
ピーク当時、国内1000万人くらいの利用者がいたそうです。
しかし、ポケットベルを今使っている人はほどんどいません。
ポケットベル
↓
PHS
↓
携帯電話
↓
スマートフォン
と、わずか30年の歴史です。
このように、電話の技術は、次々へ進化してきています。
また、TVも同様に
ブラウン管白黒TV
↓
カラーTV
↓
フラットTV
↓
液晶TV
↓
4KTV
↓
8KTV
と、進化してきています。
それぞれの時代において、
企業は、努力して、他社より、安く、小さく、性能が良いものを
目指して設計がなされてきました。
しかし、
結果を見ると、過去の製品はすべてなくなっているのです。
つまり、進化の先には、絶滅があり、
絶滅の先には、必ず進化があるということなのです。
設計という仕事は、世の中の進化に貢献できる仕事です。
絶滅と進化を受け入れ、そしてそれを楽しみながら、
毎日の仕事ができると日本のものづくりは、さらに進化していけるのではないでしょうか。
最後までお読み下さり誠にありがとうございました。