投稿日:2016年07月15日
会員の皆さまに現在お使いの3DCADの種類についてアンケートを実施いたしました。
【アンケート期間】 2015年12月9日~2016年5月25日
【アンケート回答数】 2713名
【選択項目】Solidworks・CATIA・Inventor・Creo・Pro/E・NX・ICAD・I-Deas・その他
アンケート結果は次のようになりました。
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アンケート結果
ハイエンドCADでは、
1位:CATIA
2位:Creo,Pro/E
3位:NX
ミドルレンジCADでは、
1位:Solidworks
2位:Inventor
3位:ICAD
当サイト(MONOWEB)のアンケート結果ですので、あくまでも目安および参考としてお考えください。
ここで3DCADをどのような基準で選択すると良いのか?
一つの考え方をお話ししたいと思います。
まず、第一に
利用者が多い = あなたの会社に適した3DCAD
ではありません。
もちろん売れている3DCADは、選択する際の1つの基準にはなるでしょう。
売れている以外の選択基準として、
- 設計する製品にあったCAD
- 取引先が利用しているCAD
- 初期費用や保守費用
などがあげられるでしょう。
設計する製品にあったCADとは、例えば、部品点数が非常に多い製品を設計される場合、ローエンドCADでは、多くの部品を組み付けていくと描画がおそかったり、機能が少なくて手数が増えたりなどの問題が出てくる可能性があります。
また、取引先と異なるCADを使う場合、データの互換性の問題がでてきます。
最近は、ダイレクトトランスレーターと呼ばれる異なるCAD間の連携を可能とするソフトやCAD自体にそのような機能を備えたものもありますので、事前に検証しておく必要があるでしょう。
導入後にCADを変更することは容易ではありませんのでしっかりと導入前に検討しておく必要があるでしょう。
また、導入するにあたって、目的を明確にしておく必要があります。
世の中の流れが3Dになっているから、CADの販売会社に勧められてなどの理由で導入するのは危険です。
導入したけど、
- 効果があがらない
- 設計者に浸透しない
- 仕事が増えてしまった
など、仕事の効率を下げることもあるからです。
3DCADは良い道具ですが、使い方しだいでその効果は大きく異なります。
導入する前に「どう活用するのか」をきちんと計画する必要があるでしょう。
設計対象や使い方によっては、2次元CADの方がよいケースも多々あります。