投稿日:2022年10月14日
前回は、
「日本における幾何公差の現状と課題」
についてお話しました。
お読みいただいた方は、
「なぜ、
日本では幾何公差が使われていなかったのか?」
ということがご理解いただけたかと思います。
また、幾何公差を使うことの必要性にも
気づいていただけたのではないでしょうか。
ただし、
必要性を感じて「いざ習得しよう!」と思っても
かんたんに覚えられないのが、幾何公差の難しいところです。
そこで、今回は
多くの方が悩まれている「幾何公差の学習」をテーマに
お話していきます。
幾何公差の習得が難しい理由について
一緒に考えていきましょう。
また、この度の連載メルマガについては
講座の制作責任者である「本田裕」が主に執筆しています。
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■ 製作責任者:本田 裕(専門家)の紹介です。
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経歴:形状・幾何公差・表面粗さ計測のスペシャリスト。
・16年間「精密測定機器メーカー」で機械設計・開発に携わる。
・第1回精密工学会論文賞、第46回発明大賞発明奨励賞などを受賞。
・特許出願6件、特許登録4件。
・その他、自動車・液晶・半導体メーカーなどへ測定面のアドバイス、
講習会の講師を行う。
・計量法校正事業者登録制度 (JCSS)事業の立上げに携わり、
・国家機関に校正技術を認定される。
・日本工学測定機工業会(JOMA)の技術委員を務め、
展示会・シンポジウム・セミナー等の運営や講演、
JIS規格の制定・見直しなどを行う。
さて、 あなたは幾何公差について、どのような悩みがあるでしょうか?
・「幾何公差はむずかしくて理解できない 」
・「これまでに勉強したことがあるが挫折してしまった」
・「幾何公差の特徴は覚えたが実際には使えていない」
など、さまざまな悩みがあるはずです。
また、
・「どのように幾何公差を導入すれば良いのかわからない」
と悩まれている企業もいらっしゃることでしょう。
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■ なぜ、幾何公差を使える「人材」が育たないのか?
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幾何公差が習得できない大きな問題として、
「幾何公差を教えられる先輩がいない」
ということがあります。
通常、業務で必要な設計知識については
社内の先輩から教わることが多いですよね。
社内研修を受ける場合もありますし、
実務の中で、体験しながら学ぶこともあります。
ですが、第1回目のメルマガでもお話しした通り、
今まで幾何公差が普及していたとは言えないため、
「そもそも、教えられる先輩がいない」という会社が大半です。
実際に、私は多くの企業から
開発品の測定の相談を受ける機会があり、
その中で、各業界の図面をたくさん見てきました。
ご依頼をいただくお客様からは、
「不良品が多く困っている」
というような相談を受けることがあります。
そこで、お客様の状況についてヒアリングをしてみるのですが
「部品は図面通りできているが、
正しく幾何公差が設定されていない」
ということがよくありました。
つまり、
「加工者に設計意図が伝わっていない」
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ということが多かったのです。
では、なぜこのような事態が起こるのでしょうか?
私は、
・設計者が他の業種の図面を見る機会がない
・自社製品の決まった設計をするだけで、実践的な経験ができていない
ことが、原因と考えています。
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■ 書籍だけでは「幾何公差」は理解できない?
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書籍などを購入して
独学をされている方もいらっしゃると思いますが、
知識がいまいち身につかない、と悩まれている方も多いことでしょう。
それは、書籍では教科書的な知識は載っていますが
「実践的な知識がないため、
実務で活用できる力がなかなか身につかない」
ことが大きな原因です。
また、書籍などに
実践的な知識を載せられないのには【理由】があります。
それは、幾何公差は製品の要であり、
製品にどのような幾何公差が指示されているかを知られたら
その製品を作れてしまうからです。
そのため、
具体的な図面を出して説明がしづらいのです。
また同様の理由で、技術者のほとんどが他社の図面を見ることができません。
そのため、従来行なわれていたような
見て学ぶことができません。
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■ 「実践的な知識」を学べます!
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この度製作しました「幾何公差入門講座」では、
・ギアポンプ
・Xステージ
と、2つの設計を例として取り上げ、
実際に幾何公差を指示する過程をわかりやすく説明しました。
たった2つではありますが、
幾何公差の知識が大きく前進するはずです。
すでに幾何公差を使用している方の中には、
幾何公差を正しく使えているかわからない、
という人も多いと思います。
「厳しい公差を設定して
検図者や加工者に怒られたらどうしよう」
などと考え、不安を感じているはずです。
ですが、いままで幾何公差を活用していなかったからといって、
臆することはありません。
正しい幾何公差の知識を身に付けて、
必要なところに必要な幾何公差を指示できる力を
身につけていきましょう。
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■ 「幾何公差入門講座」で学ぶメリットとは?
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それでは、ここで
幾何公差入門講座で学ぶ「3つのメリット」をお伝えします!
▼メリット①:イラスト・立体モデルが豊富で「わかりやすい」
文字情報だけの説明だと・・
「難しく感じてしまう」
「イメージができずに理解できない」
といった問題があるかと思います。
そこで、幾何公差入門講座では、
オリジナルの画像を使い、わかりやすく説明することで
難しい内容でもかんたんに理解できるようにしました。
参考書のように「理解ができずにストップする」心配がなく、
無理なく学習を進められるため安心です。
▼メリット②:覚えたことをすぐに「アウトプット」できるため身につきやすい
ただ暗記作業をするだけでは、知識は定着しません。
アウトプットすることで、理解が深まり得た知識が定着します。
幾何公差入門講座では、
豊富なアウトプット(演習+テスト)をご用意しています。
<主な4つのアウトプット!>
1. 『演習問題』
各章の中で用意された「演習問題」を解きます。
図解でわかりやすく解説されているため、理解を深められます。
2. 『章末テスト』
各章の最後に「穴埋め問題、◯×問題」などの小テストを受けます。
学んだ内容について、理解度を確認できます。
3. 『最終章の演習問題(全18問)』
最後の第10章では、講座で学んだ知識を総動員して演習問題を解きます。
後半の演習では、実際に「Xステージ」の設計を行う問題があります。
4. 『理解度確認テスト(全50問)』
講座全体の理解度を測るための「最終テスト」になります。
このように、多くのアウトプットを行うことで、
知識が設計の中でどのように活用されるのか
といった【考える力】が身につきます。
はじめは難しく解けなかった問題でも、
自力で解けるまで繰り返すことで、
高度な思考力や複雑な解決法が自然と身についていきます。
▼メリット③:幾何公差を活用するための「実践スキル」が身につく
全15種類の幾何公差を理解した上で、
さらに「応用力」を高められます!
本講座では、
「ギアポンプ」「Xステージ」を事例に
公差設計の手順やポイントを解説しています。
ケーススタディを通して、製品性能上で
「注意するべきポイント」や「考えられる動作不良リスク」など、
設計者がどのような意図で設計をしているのか「考え方」について解説していきます。
こちらは、図面への幾何公差の表記例、設定値の解説もありますので
「仮説立てして物事を考える発想力」が身につきます。
以上、 本日は
「幾何公差はなぜ難しい?」
についてお話しました。
本講座を学ぶことのメリットもご理解いただけましたでしょうか。
それでは、いよいよ来週!
10月18日(火)
に「幾何公差入門講座」をリリースいたします!
また、リリース期間限定で
大変お買い得となる割引キャンペーンを行います。
リリース時のみの大変お得なキャンペーンですので
ぜひこの機会をご活用ください。
それでは、第3回目の連載メルマガは、
「幾何公差を使うとコストダウンになる?」
というテーマでお送りいたします。
最後までお読みいただきまして
ありがとうございました。
< 幾何公差入門講座 >
・若手技術者でも実践的な幾何公差の使い方・考え方が身につく!
・設計意図からどの幾何公差を入れると良いのかわかるようになる!
・独学で挫折される方の多い最大実体公差方式も理解し使いこなせる
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