第2回:「なんとなく決めた設計」が、後工程を苦しめる ― 技術士に学ぶ、歯車設計の緻密さ

投稿日:2026年07月21日

前回のメルマガでは、
設計を専門としない方に向けて、
「図面を読む力」と「材料力学の考え方」についてお話ししました。

第2回となる今回は、
実際に設計に携わる方に向けたテーマです。

機械要素の中でも、
特に奥が深いとされる「歯車設計」を題材に、

「“なんとなくの設計”から抜け出すために
 何が必要なのか」

についてお話しします。

歯車は「動けばいい」では済まない

歯車は、回転や動力を伝えるための、
非常に身近な機械要素です。

一見シンプルに見えますが、
実際の設計では、

・強度(折れない・摩耗しない)
・精度(振動や騒音を抑える)
・かみ合い(スムーズに力を伝える)

といった複数の要素が絡み合います。

そのため、
カタログやサンプルを参考に
「なんとなく」決めてしまうと、

・想定より早く摩耗する
・異音や振動が出る
・後工程や組立で問題が見つかる

といったトラブルにつながることがあります。

歯車設計は、
「動けばいい」では済まない、
緻密さが問われる領域なのです。

「計算できる」と「設計できる」は違う

歯車に関する計算式は、
書籍やネットでも調べることができます。

しかし、
式に数字を当てはめれば設計できる、
というわけではありません。

・なぜその係数を使うのか
・どの条件を、どこまで見込むべきか
・どこに余裕を持たせ、どこを攻めるのか

こうした「判断の根拠」を持っているかどうかが、
設計の質を大きく左右します。

“計算できる”のと、“設計できる”のは、
似ているようで、まったく違うのです。

つくり手は、精密機構設計のプロフェッショナル

今回リリースする「基礎から学ぶ歯車設計」は、
技術士・鈴木敬一氏が制作しました。

鈴木氏は、機械設計エンジニアとして15年以上のキャリアを持ち、
精密機構設計(歯車・ベルト駆動、精密搬送技術)を専門としてきました。

なかでも、
紙幣識別装置をはじめとする、
わずかな誤差も許されない」製品の機構設計に携わってきた経歴の持ち主です。

紙幣を正確に送り、識別する装置は、
歯車を含む精密な駆動機構の集合体です。

こうした、信頼性が厳しく問われる現場で
歯車と向き合い続けてきた実務経験が、
本講座の土台になっています。

さらに鈴木氏は、
技術士(機械部門・総合技術監理部門)として、
なぜそう設計するのか」という根拠を、
一つひとつ言葉にして伝えられる“緻密さ”を持っています。

本講座では、
歯車設計の基礎を、
公式の暗記ではなく「考え方」として学べる構成にしています。

・歯車設計で最低限おさえるべき基礎
・強度と精度をどう両立させるか
・設計の判断を、どう根拠づけるか

“なんとなく”を、“説明できる設計”に変えていく。
そのための一歩となる講座です。

○ 基礎から学ぶ歯車設計
 技術士・鈴木敬一氏制作。歯車設計の基礎を体系的に学ぶ講座。

【予告】鈴木氏のLIVEセミナーも予定しています

なお、鈴木氏には、
設計者・開発者の方に向けたLIVEセミナーにも
ご登場いただく予定です。

LIVEセミナー①『伝わらない設計から脱却 ― 技術伝達と信頼構築』(9月中旬予定)
LIVEセミナー②『設計者・開発者のためのMOT入門』(12月予定)

歯車をはじめとする設計技術にとどまらず、
技術を「伝える・活かす」視点まで踏み込んだ内容を予定しています。

詳細は、それぞれ追ってメルマガでご案内いたします。

いよいよ、まもなくリリースです

ここまで2回にわたってお届けしてきた3講座は、
【 7月23日(木)】にリリース日が決定しました。

リリース当日には、
記念割引キャンペーンもあわせてご案内いたします。

次回は【リリース当日】のお知らせです。
ぜひ、お見逃しなくご覧ください。

ものづくりウェブ事務局