「第2回:モーター選定」〜選定ツールを使いこなすための最初の一歩とは〜

投稿日:2023年03月24日

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前回は、
なぜ、モーター選定は複雑に感じてしまうのか?
についてお話ししました。

ここまでに、設計者が
モーター知識を身につける必要性や、そのメリットについて
ご理解いただけたのではないでしょうか。

モーター選定が初めての方や、不安がある方には、
気づくことの多い内容だったと思います。

それでは、
今回は「選定ツール」について考えてみましょう。

モーターを販売しているメーカーのウェブサイトを見てみると、
モーターの選択を支援する「選択ツール」が用意されている場合があります。
ソフトウェアのダウンロードが必要なものもありますね。

もちろん、このような
無料で便利に使える選定ツールがあれば、
「すぐにでも使いたい」と思う方が多いと思います。

しかし、はたして初心者がそのようなツールを使っても
正しい結果が得られるのでしょうか?
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その答えは

「わからない…」。

です。

というのも、
それは正しいかもしれないし、正しくないかもしれないからです。

正しいかどうかは、
モーターを選定した人に確かめるしかありません。

あなたが選定した場合、

「どのように、その数字を導き出したのですか?」

「なぜ、そのモーターを選定したのですか?」

というように、
いろいろと質問を受けることになるでしょう。

ツールを使用したのはあなたの「責任」ですので、
このような質問に対して対応する必要がありますね。

もちろん、このような状況でも
明確な理由を答えることができれば問題ありません。

ですが、
モーターに対して知識がない状態では、
なにも答えることができないですよね。

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わからないまま、モーター選定を続けていると・・・

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とはいえ、このような状況で

「知識がない」とか「計算方法がわからない」

という言い訳はできません。
そのような言い訳をしていては、信用を失ってしまいます。

またもしかすると、このような状況でも
先輩設計者や電気設計者がアドバイスを
くれることもあるでしょう。

ですが、あなたが
「相手が何を言っているのか」を、
理解できないことには、意味がありません。

結局は、モーターを選び直すことになり
設計変更や、コストアップ、納期遅れが生じてしまうことになります。

ですので、
このような事態を未然に防ぐためにも、
モーターの知識をしっかりと学ぶ必要があります。

実際に・・

× メーカーの選定ツールをダウンロードしたが、
 入力情報が多すぎて計算結果が正しいかどうかわからない。

× どの計算式を使えばいいのかわからない・・
 できれば、計算方法を理解して自分で計算したい

× いろいろな条件が出てくるので、設定方法がわからない

と、悩みを抱えている設計者は多くいらっしゃいます。

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Amazonで家電を選ぶように、モーター選びができる?

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それでは、
実際に「選定ツールを使いこなす」とは
どのようなことでしょうか?

例えばAmazonを想像してみてください。

いまでは、
誰もが使用しているショッピングサイトですね。

・用途に合わせて「種類」を選ぶ
・いろんなメーカーの「スペック」を比較する

といったことが、サイト上でかんたんにできるので
自分に合う「最適な商品」を見つけることができます。

電化製品は、次々と新しい商品が生まれるので
種類が多くてどれを選べばいいか迷ってしまいます。

ですが、

価格、サイズ、取り付け方法、オプション機能、など
それぞれの項目について、絞り込んでいくことで
希望の商品が見つかるわけです。

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選定ツールを使い「作業効率」を上げましょう

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いまや、モーターも膨大な数の製品が世の中にあります。

ですので、しっかりと便利なツールを使いながら、
効率的に選ぶことが重要になります。

モーターのカタログには、さまざま値が記載されています。

・出力
・電圧
・周波数
・定格電流
・定格回転速度
・定格トルク
・最大トルク
・始動トルク
・プルアウトトルク
・許容慣性モーメント
・イナーシャ比
・効率

これらの意味がわかりますか?

モーター選定を行う設計者であれば、
これらについては、理解をしていなければいけません。

つまり、選定ツールを使うためには
最低限このようなカタログ値を正確に読み解く能力が必要になります。

 ↓ ↓ ↓

そして、専門用語を理解し、計算式がわかるようになると
選定ツールが使えるようになります。

ですので、
まずはそのような値がなにを意味しているか?
つまりは、カタログ値を正確に読み解く力を身につけましょう。

そうすることで、
これまでまったくわからなかったモーターのことが
少しずつ理解できるようになることでしょう。

また、選定作業を繰り返すうちに
電化製品と同じように、絞り込みが上達していきます。

Amazonで商品を選ぶように、
モーターの選定ツールも使いこなせれば、楽ですよね。

より快適に設計業務に取り組むことができるはずです。

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初心者からの「最初の一歩!」を踏み出そう

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ここまでにお話したとおり
ツールは「なんのために使うのか?」
を理解しておくことが大切です。

なにもわからず使用するとミスに繋がりますが
知識を身につけた上で使用すれば、
作業効率を飛躍的にUPすることができます。

この度リリースします
機械要素入門講座モーター編」では
さまざま事例を用いて、解説を行なっています。

豊富な演習にもチャレンジできますので、
自然と実践力が身についていくことでしょう。

以上、ここまでに

「選定ツールが使えない?使いこなすための最初の一歩」

についてお話をしてきました。

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次回(第3回)では

かんたん3ステップ!最適なモーターの見つけ方

をテーマにお話していきます。

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最後までお読みいただきありがとうございました。

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