投稿日:2018年12月04日
いつもMONOWEB通信をご購読
頂きましてありがとうございます。
本日は以下3点についてご案内いたします。
1.新企画「機械要素セミナー」の開催について
2.「製図3日間セミナー」募集開始のお知らせ
・名古屋開催(来年:1/28~1/30)
・大阪開催(来年:3/6~3/8)
3.機械設計基礎コラム「図面で使うΦの正しい読み方」
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│1│新しく「機械要素セミナー」の開催を予定しています(2019年内予定)
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「機械要素の設計」をまるっと学べるセミナーを開催いたします。
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機械要素とは,
軸・軸受・ボルト・歯車など
JIS規格の「標準的な部品」や「機械を構成するすべての部品」を示します。
これら機械要素部品は必ず設計で使われるものですので、
設計者は、メーカーのカタログやJISの便覧等を見て、適切に選定できる知識が必要となります。
また、設計を効率よく進めていくためには、
どんな機械要素部品が市販されているのかも、よく知っておく必要があります。
これら市販品の存在を知らないと、自分で一から設計しなければなりません。
もちろん、制作には時間がかかりますし、社内に専用の設備を導入するなど
大きなコストがかかってしまいます。
ですので、すでに最適な専用設備のもっているところで製造された
市販部品を購入することで、図面を作成する必要がなくなり、設計時間を削減できます。
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どのような設計者に必要な講座なのか?
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機械要素セミナーは、
特に「産業機械」の設計者を目指されている方にオススメの講座となります。
車部品の製造や、食品の製造などに使われる「産業機械」には
数多くの機械要素が使用されています。
ですが、これらの機械要素について独学で学習しようとすると、
「JISの便覧」「メーカーカタログ」など、
さまざまな書籍や資料を使い、学習することが必要です。
ゼロから、便覧を使って独学することも可能とは思いますが、
内容を理解するためには、ある程度基礎知識があることが前提ですので、
人によっては、理解するのに時間がかかってしまうことでしょう、
そこで、「機械要素セミナー」では、
簡単な機械装置を題材にして、
・各種機械要素の種類
・規格
・使い方
・設計の勘所
・簡単な技術計算
をまるっと学んでいただける講座を開催することにいたしました。
本講座を受講することで・・
一般的な機械要素の知識はもちろんのこと、
設計歴40年以上のベテラン設計者の講師から、よく使用する実際のメーカー品なども
含めて学ぶことができるため、非常に「実践的な知識」を身につけて頂けます。
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アンケートへご協力ください。
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現在、「機械要素セミナー」開催にむけて準備中です。
遅くても、2019年の春ごろには開催できるよう進めております。
つきましては、機械要素について「こんなことで困っている」「こんなことを学びたい」
などのご意見をアンケートフォームよりお伝えいただけますでしょうか。
■アンケートはこちら → https://d-monoweb.com/youso_questionnaire/
いただきましたアンケートを参考に、セミナーをより充実した内容に
させて頂きたいと思っておりますので、多くのご意見をお待ちしております。
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カリキュラムは?
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まだ計画中のものとなりますが、
下記のカリキュラムを予定しておりますので、ご参考ください。
■「機械要素セミナー」カリキュラム(予定)
・締結用機械要素の設計 (ねじ部品、キー、ピン、コッタ、止め輪、セットカラー、リベット、スポット溶接)
・軸及び軸付属要素の設計 (軸、軸継手、クラッチ)
・軸受要素の設計 (軸受、ブッシュ、案内)
・伝動用機械要素の設計 (歯車、スプライン、ボールねじ)
・運動変換要素の設計 (カム、リンク)
・巻き掛け伝動要素の設計 (チェーン、スプロケット、ベルト、プーリー)
・緩衝および制動用機械要素の設計 (ばね、ダンパ、防振ゴム、ブレーキ)
・配管要素の設計 (パイプ、管継手、バルブ)
・密封する要素の設計 (Oリング、パッキン、オイルシール、ガスケット)
・その他の機械要素の設計 (ワイヤー、滑車、車輪)
・市販材料 (アングル、チャネル、H形、パイプ、六角材)
・冶具の設計
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│2│製図セミナー募集のお知らせ(大阪・名古屋)
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次に製図セミナーのご案内です。
2019年1月と3月に、名古屋・大阪で開催いたします。
名古屋は3回目、
大阪は今回初めての開催となります。
製図セミナーでは、
複雑な産業機械の部分組立図から部品図(3枚)への展開方法を学べるので
実務に近いスキルを身につけて頂くことができます。
MONOWEBでは、Eラーニング(製図超入門講座)も販売していますが、
セミナーでは、より一歩進んだスキルを身につけて頂くことができます。
また、講師から直接学ぶことができますので、
・確実に学習を進めたい方
・自己学習では不安がある方
・講師に直接質問したい方
にとっては、とても役立つセミナーとなります。
講師指導の元「3日間」の集中トレーニングで
最後までやり遂げることで、一定のスキルが身につくことでしょう。
<開催についての詳細>
■名古屋:2019年1月28日(月),29日(火),30日(水)の【3日間】
詳細はこちら → http://d-engineer.com/seminar/2018/10/31/seizusemi_nagoya3/
■大阪:2019年3月6日(水),7日(木),8日(金)の【3日間】
詳細はこちら → http://d-engineer.com/seminar/2018/11/17/seizusemi_osaka/
先割キャンペーン中となりますので、お早めにご覧ください。
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│3│機械設計基礎コラム「図面で使うΦの正しい読み方」
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今回は「図面で使うΦの正しい読み方」についてお話しします。
あなたは、図面の寸法で使用されるΦという文字を
何と読んでいますか?
Φは直径を表す補助記号です。
例えば、「Φ20」と書けば、
直径が20ミリメートルである事を示します。
寸法値の前に「補助記号」を付けて、
寸法値に対して意味を持たせることができるのです。
Φ以外にもR(あーる)、C(しー)、t(てぃー)などがあります。
R,C,tの読み方はそのままですが、
Φは意外と間違った読み方をされている方も多いと思います。
正しい読み方は、「まる」となります。
最新のJIS Z 8317では、「まる」に加えて
「ふぁい」もOKとなっています。
え、そうなの?
私は「ぱい」と読んでいた!
という方も少なくないのではないでしょうか。
Φの読み方はJISの変遷で変化してきているようです。
かなり昔のJISでは「まる」のみでしたが、
その後の改訂によって「ふぁい」が追加されています。
実際の現場では、「ふぁい」を「ぱい」を読んでいる人も多いのですが、
直径のπと混同されてしまったからかもしれません。
正確には、「ぱい」と読むのことは間違いとなりますが、
発音が似ていて意味が通じるので標準的に使われているのかもしれませんね。
多くの方が使うものは、いづれ標準化される傾向にあるので
将来のJISには「ぱい」が加わるかもしれません。
それでは、ここまでお読みいただきありがとうございました。
今後ともMONOWEBを宜しくお願い致します。
ものづくりウェブ事務局