投稿日:2026年07月13日
いつもMONOWEB通信をご購読いただき、ありがとうございます。
先日ご案内した「オンデマンド3講座」のリリースに先立ち、
各講座のテーマに沿った「学びのヒント」を、
メルマガでお届けしていきます。
第1回となる今回は、
設計を専門としない方 ―
製造・組立・検査・購買・生産管理・営業などに携わる方に向けて、
「なぜ、設計をしない人にも
“材料力学”と“図面の読み方”が役立つのか」
についてお話しします。
「図面どおりに進めているのに、話がかみ合わない」
ものづくりの現場では、
ほとんどの情報が「図面」を通してやり取りされます。
しかし、
図面に書かれているのは「何を作るか」であって、
「なぜその形・寸法なのか」「どこに、どう力がかかるのか」といった
“背景にある考え方”までは、図面そのものには書かれていません。
そのため、
・図面に並ぶ記号や指示が、何を意味しているのか読み取れない
・部品のどこに力がかかり、なぜこの形・厚みなのかが分からない
・どの寸法に注意して見ればよいのか、見当がつかない
といった場面が起こります。
これは、本人の能力の問題ではありません。
図面の“読み方”と、その背景にある“力の考え方”を
学ぶ機会がなかっただけなのです。
「強い・弱い」は、感覚ではなく理由がある
たとえば、
「この部品はここが折れやすい」
「この形だと変形しやすい」
こうしたことは、
経験を積めば“感覚”として分かってきます。
ですが、その感覚の裏側には、
必ず「力のかかり方」という理由があります。
・どこに力が集中するのか
・どんな形だと弱くなるのか
・なぜ厚みや形状が決められているのか
こうした「力の見方」を一度知っておくと、
図面を見たときの理解の深さがまったく変わってきます。
これが、
“設計をしない人”にとっての材料力学の価値です。
難しい数式を解けるようになることが目的ではありません。
「なぜ壊れるのか」「なぜこの形なのか」を
イメージできるようになることが目的です。
購買担当・田中さんのケース
購買を担当する田中さんは、
図面を見ても「どの寸法が重要なのか」が分からず、
仕様の問い合わせのたびに、設計担当へ確認していました。
あるとき、
図面の見方と、力のかかり方の基礎を学んだことで、
「ここは強度に関わる重要な寸法だ」
「この形は、力をうまく逃がすためのものなのか」
といった“図面の見どころ”が、少しずつ分かるようになりました。
もちろん、寸法や仕様をどう決めるかは、設計の領域です。
田中さんが勝手に判断するわけではありません。
ですが、図面のどこが要点かを押さえられるようになったことで、
・サプライヤーや設計と、認識をそろえてやり取りできる
・設計へ確認すべき点を、的確に質問できる
といった形で、やり取りがより正確になりました。
その結果、認識のズレや手戻りが減り、
確認の往復もスムーズになったのです。
田中さんはこう振り返ります。
「図面が“読める”って、こういうことだったんですね。」
営業職の方にも、図面と力の知識は効きます
この「図面と力の基礎」は、
製造業の営業職の方にも、思いのほか役立ちます。
お客様との商談では、
図面や強度の話題を避けて通れません。
しかし、
これらをきちんと理解している営業の方は、
実際にはそれほど多くないのが現状です。
・お客様の要求が、図面のどこに効いてくるのか
・「ここは強度に関わるので変更が難しい」と根拠をもって説明できるか
・設計・製造部門と、同じ言葉で話せるか
こうした理解があるだけで、
お客様からの信頼や、社内連携のスムーズさは大きく変わります。
「設計といえば図面や強度」という核心を押さえておくことは、
営業活動においても、確かな武器になります。
「読める・わかる」ための2講座
今回リリースする3講座のうち、
設計を専門としない方に特におすすめしたいのが、次の2講座です。
○ 設計しない人のための材料力学
力のかかり方・壊れ方を、数式に頼らず直感的に理解する講座。
○ 製造現場で使える機械図面の読み方入門
図面の意図を正しく読み取り、現場の判断に活かすための入門講座。
どちらも、
「専門家(設計者)になる」ためではなく、
「現場で図面とものづくりを理解する」ための講座です。
リリースは【7月下旬】を予定しています。
リリース当日には、記念割引キャンペーンもご案内いたします。
次回(第2回)は、
設計に携わる方に向けて、
「技術士に学ぶ、歯車設計の緻密さ」
をテーマにお届けします。
ぜひ、次回のメールもご覧ください。
ものづくりウェブ事務局


