投稿日:2026年02月16日
いつもMONOWEB通信をご購読いただき、ありがとうございます。
「製造業はじめの一歩講座」のリリースに先立ち、
教育担当者・育成に携わる方向けに、
特別メルマガシリーズをお届けいたします。
本シリーズは全3回でお届けします。
新入社員・若手社員の育成現場で特に起こりやすいテーマをもとに、
製造業で働くうえで最初に押さえておきたい
「考え方の基礎」を、実務の場面を交えながら整理していきます。
第1回となる今回は、
「なぜ話がかみ合わない? ー 製造業の仕事を『全体』で理解するということ」
をテーマにお送りします。
製造業の仕事は「分業」で成り立っている
製造業の現場では、
設計、製造、品質、調達、検査、営業など、
多くの部門が役割を分担しながら仕事を進めています。
それぞれの部門が、自分たちの役割を果たすことで、
はじめて一つの製品が完成します。
一方で、育成の現場では、
「自分の業務は理解しているが、
他の部門の役割までは把握できていない」
という若手社員の姿を目にすることも少なくありません。
この状態が続くと、
部門同士の会話や判断に、少しずつズレが生じていきます。
「言っていることは正しいはずなのに…」
たとえば、こんな場面です。
製造部門から
「この仕様だと、現場での作業が大変です」
と言われた設計担当者が、
「図面どおりに作れないのはおかしい」と感じる。
一方で製造部門は、
「図面上は問題なくても、実際の作業では手間がかかる」
と感じています。
どちらの言い分も、内容としては間違っていません。
しかし、
お互いが自分の立場だけで話を進めてしまうと、
話はかみ合わなくなってしまいます。
育成の場でも、
こうしたやり取りを目にしたことがある方は
多いのではないでしょうか。
原因は「部分」しか見えていないこと
こうしたズレの多くは、
個人の能力や姿勢の問題ではありません。
原因は、
製造業の仕事を「全体」で捉えられていないことにあります。
製品づくりは、
・どの工程が前で
・どの工程が後ろにあり
・自分の判断が、次の工程にどう影響するのか
といった関係性を理解してはじめて、
適切な判断ができるようになります。
これは設計に限った話ではありません。
製造、品質、調達、営業など、
どの部門に配属されていても共通する考え方です。
「全体像」を知ると、仕事の見え方が変わる
製造業の全体像を理解すると、
若手社員の仕事の見え方は少しずつ変わってきます。
・なぜこの確認が必要なのか
・なぜこの手順が省略できないのか
・なぜ他部署との相談が欠かせないのか
こうした「なぜ?」に対して、
自分なりの説明ができるようになります。
その結果、
・他部署との会話がスムーズになる
・判断に迷う場面が減る
・仕事の意味を理解して行動できる
といった変化が現れてきます。
製造業で働くなら、最初に押さえておきたいこと
製造業の仕事は、
一人で完結することはありません。
だからこそ、
「自分の仕事が、全体のどこにつながっているのか」
を理解することが、非常に重要です。
この考え方は、
新入社員・若手社員のうちに整理しておくことで、
その後の成長スピードや、
部門間のコミュニケーションの質に
大きな差を生みます。
次回は、
「何が評価されている? ー 製造業で共通する『仕事の見られ方』」
というテーマで、
育成の現場でも判断軸となる考え方をご紹介します。
ぜひ、次回のメールもご覧ください。
ものづくりウェブ事務局


