知識ゼロからものづくりを学ぶ 機械設計エンジニアの基礎知識
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23.
図面の変更方法
23-1.
図面の三角記号による改訂方法
図面の改訂(変更)方法について解説します。
正式な図面として登録された図面を改訂(変更)する場合、変更前の図面を残す必要があります。一般的に、図面
変更は製品開発途中のみならず、製品発売後も発生します。従って、部品交換などで古い部品や図面が必要とな
る場合がありますので、変更内容が分かるように古い図面を履歴として残します。
図面の改訂は以下の流れで実施します。
1. 変更箇所の形状や寸法を修正
2. 変更箇所に三角記号を入れる
3. 変更事項を記入する欄 及び 表題欄 の改訂番号を上げる
4. 図面管理部署へ提出
手書き図面の時代は、その図面に変更内容を上書きするしかありませんでしたが、
現在の図面は電子化されているため、「上書き保存」ではなく、「名前をつけて保存」です。
また、PDMなどの図面データ管理システムを導入されている会社の場合、自動で古い図面が履歴として保管され
ることになります。
23-2.
変更箇所の形状や寸法を修正
CADの図面の修正を行います。
紙の図面の時代には、不要な形状や不要な寸法は2重線を引いて、変更前の状態を残していましたが、電子化さ
れた図面の場合は削除して構いません。
23-3.
変更箇所に三角記号を入れる
変更部位に△マークをつけます。
△マークの中には数字を記入しますが、はじめての変更の場合は、1 と記入します。
それ以降に発生した変更は、数字を順次上げていきます。