知識ゼロからものづくりを学ぶ 機械設計エンジニアの基礎知識 

 

 

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4-1. 

 

第三角法とは 

3次元の対象物は1つの投影面だけで表現することはできません。対象物は3次元なので最低でも2つ以上の投

影面に投影させなければ形状を把握できません。図のように2つの投影面を直交させて4つのゾーンを作ります。 

第1角のゾーンに対象物をおいて、直交する平面に投影して図面を書く方法を、「第一角法」といい、 

第3角のゾーンに対象物をおいて図面を書く方法を「第三角法」と呼びます。 

 

例えば、以下のような3次元の対象物を第三角のゾーンにおいて投影するとAからFの平面に展開することができ

ます。 

 

4-2. 

 

 第三角法のマーク 

図面は採用した投影法が分かるようにマークを記載するルールとなっています。日本ではJISで第三角法を採用し

て作図することになっているため、下図のマークを図枠内に記入する必要があります。このマークが図枠内にあると、

図面の読み手は第三角法で描かれていると判別できます。 

 

ヨーロッパはISO規格(国際標準化機構)により、第一角法を採用しています。 

ヨーロッパの図面を読む時は、マークに注意して読む必要があります。 

  

第一角のゾーン 

第二角のゾーン 

第四角のゾーン 

第三角のゾーン 

第一角法のマーク