アイディア発想と仕事について

投稿日:2018年12月02日

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本日は「アイディア発想と仕事について」
という題名でお話します。

仕事といっても、
日常私達が行っている「仕事(job)」のお話しではありません。
中学理科や高校物理で学ぶ「仕事」について、アイディア発想との関係をお話します。

あなたは、学校で学んだ「仕事の公式」を覚えていますか?

仕事 = 力の大きさ × 移動距離

でしたね。

それぞれの単位は、

  • 仕事=J(ジュール)
  • 力=N(ニュートン)
  • 移動距離=m(メートル)

で表されます。

例えば、10Nの力で20mの荷物を移動すると「200J の仕事」をしたことになります。

公式に当てはめると、

仕事 = 10N × 20m = 200J(ジュール)

です。

ではもし、
移動距離が【 ゼロ 】の場合、どうなるでしょうか?

仕事 = 10N × 0m = 0J(ジュール)

になりますね。

つまり、どんなに大きな力で押しても移動距離がゼロであれば「仕事をしたことにならない」ということです。

アイディア発想の「新しい公式」とは?

では次に「アイディア発想」について考えてみます。

あなたの周りで、アイディアマンといわれる人や、よく新しいことを思いつく方などいませんか?

私の周りでも、そのようなよく新しいアイディアを思いつくエンジニアがいます。

そこで「その人たちは、何かアイディア発想について知っているのでは?
と思い聞いてみましたが、意外なことに誰も発想方法について明確な方法や定義は持っていませんでした。

ですが、数多くのエンジニアと話をしてく中でひとつ気が付いたことがあります。

それは・・
アイディア発想力は、このような式で表せるのではないか
ということです。

アイディア発想力 = 脳力 × 移動距離

いかがでしょうか。
この式、なにかと似ていると思いませんか?

そうです。先ほどお話した仕事(ジュール)を求める公式です。

そして、
ここで注目して頂きたいことは、式にある【移動距離】です。
(『脳力』については「発想力や、才能、能力」という意味で捉えてください。)

つまり、この式で言いたいことは、

「どんなに脳力を持っていても、
 移動距離がゼロであれば、アイディア発想力に繋がらない」

ということです。

私が思うに、新しいアイディアを発想できる人は、共通してこの【移動距離】を持っています。

ただ【移動距離】といってもイメージしにくいかと思いますので、いくつかの具体例で説明していきます。

アイディア発想に必要な【移動距離】とは?


【移動距離】には、このような3つの意味があります。

●まず1つ目は「移動距離=行動する」ということ。

例としては、

「どんなに机上で素晴らしいアイディアを考えたとしても
 それを実行しなければ実現しない。」

ということです。

●次に「移動距離=試してみる」ということ。

例としては、

「教科書に掲載されている式で考えるのと、
 実際に実験して試してみのると、そこには大きな違いが生じる」

ということです。

●最後に「移動距離=移動する」ということ。

例としては、

「同じ机でずっと考えていてもアイディアはでてこないが、
 出張など、移動してお客様と会話すると新しいアイディアを思いつく」

「パソコンに向かって考えるより、
 歩いているときに新しいアイディアを思いつく」

ということです。

つまり、【移動距離】とは、

  • 「実行」してみる
  • 「実験」してみる
  • 「移動」してみる

という3つの意味があります。

不思議ですが、移動をすること、動くことは、新しいアイディア発想につながることがよくあります。

自ら発するエネルギーが、アイディアに繋がっているのかもしれません。

実際に、私の周りにいる「新しい技術、新しいアイディアを発想する人」は、共通してこの【移動距離(実行力、行動力)】を持っています。

ですので、

・アイディア発想力 = 脳力 × 移動距離

という式が考えられるわけです。

この式からわかるように、

「アイディア発想力は、 移動距離に比例して大きくなる」

といえます。

【移動距離】を意識して行動してみる

今のあなたはどうでしょうか?

もしあなたが

「私はいつもと同じ環境にいて、 同じ行動をしているな。」

と感じているようでしたら、新しいアイディアや発想が生まれにくい状況かもしれません。

『移動距離は、あなたのアイディア発想力に影響を与えます。』

ぜひ、

  • いつもとは異なる環境に身をおいてみる
  • いつもとは異なる行動をしてみる

ということを試してみてください。

新しいアイディアや技術の発想、設計レベルの向上につながるかもしれません。