カテゴリー : 即戦力エンジニア養成講座

養成講座11:製造コストの決め方

前回は、
「構想設計の進め方」
についてお話しました。

構想設計で作成する
「設計仕様書」に入れる項目は、
根拠を明確にして定量化(数値化)することが
とても重要な作業であるということでしたね。

今回は、設計仕様書の中で定義する
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製造コストの決め方
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についてお話しします。

設計する際に、
目標となる製造コストを設定することは非常に重要です。

コストを決めずに設計することは
まずありえません。

販売価格 -コスト = 利益

であり、
コストが高くなると利益がでなくなるからです。

コストは、一般的に

・ 競合他社品の販売価格
・ 既存製品の販売価格

などを参考に決定されます。

コストの決定は
非常に難しい作業です。

競合他社に勝つために
「コスト」が非常に重要な要素である場合、
競合他社より安く設定しなければなりません。

また、安く設定する場合、
どのくらい安くするのか根拠を明確にする必要があります。

10%なのか20%なのか?

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養成講座12:フロントローディング設計とその注意点

今回は、
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フロントローディング設計とその注意点
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についてお話しします。

 

フロントローディング設計は、

・ 設計期間の短縮
・ 開発コストの削減

を目的に近年、多くの企業で普及している考え方です。

設計の初期にコミュニケーションを図り
前倒しで問題を解決していきます。

例えば、
設計と生産技術が同席で設計し、
生産技術の意見を取り入れながら設計することで、
製造段階で設計変更が発生しないように
設計を進めたり、

製造で使う工具を3Dモデル化して
設計検討で活用したり、

3Dプリンターで試作品を作り、
コミュニケーションの質を高めたり、

CAEを活用して、
仮想実験を繰り返すことで、
試作回数を減らしたり、

などなど・・・

設計プロセスの中盤から終盤にかけて
発生する可能性のある問題を、
未然に防止していきます。

以上のように、
効果のある考え方となりますが、
取り入れる際は注意が必要です。

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フロントローディング設計の注意点
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フロントローディング設計は、
関連部署の意見を設計初期に
取り入れることになります。

そのため、意見の取り入れ方を間違うと、
設計の範囲が制限されることになり、
顧客要求を犠牲にしてしまう
可能性が出てくるのです。

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養成講座13:デザインレビュー(DR)の進め方と注意点

今回は、
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デザインレビュー(DR)の進め方と注意点
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についてお話しします。

デザインレビューは、
開発および設計における成果物を、
各部門の専門家にチェックしてもらう会議のことで、

JIS(日本工業規格)や
ISO(国際標準化機構)9000シリーズにおいて
定義されている重要な活動となります。

デザインレビューでは、
各設計プロセスで作成される
図面、仕様書、試験結果報告書などの成果物を
関連部門(営業、生産技術、品質管理、購買など)の
専門家にレビューすることで、
品質向上に努めます。

デザインレビューは、

DR1 : 構想設計から基本設計
DR2 : 基本設計から詳細設計
DR3 : 試作評価から製造組立

のように、プロセスの節目で実施され、
回数やタイミングは各社で設定されています。

それぞれのプロセスで
アウトプットされる成果物が異なりますので、
審査に必要な図面や資料を準備して実施します。

デザインレビューは、

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養成講座14:基本設計の進め方

今回は、
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基本設計の進め方
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についてお話しします。

基本設計では
要求仕様や設計仕様書に基づき、
基本構造を決めていきます。

機能、性能はもちろんですが、

・安全性
・メンテナンス性
・リサイクル性

など

様々な観点から検討し、
最適な形状を導いてゆきます。

動画の中で解説しましたが、
設計は相反する要求を
満たす設計が多くなります。

・高性能
・軽量化
・コンパクト化
・低コスト

のように
一方を立てると他方が犠牲になるような
相反する要求を満たすように
設計をしなければなりません。

その中でも、

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養成講座15:部品コストの見積もり方法

今回は、
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部品コストの見積もり方法
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についてお話しします。

例えば、プラスチック部品を設計した際に
その部品のコストがいくらで作れるのか
見積もりが必要となります。

社外で製造する場合、
業者に見積もりを依頼することになります。

実際に業者に図面を「出図」して
見積もりすることは必要ですが、

見積の妥当性をはかる上でも
見積もり前段階で
推測すること」が大切です。

過去に同じような部品を設計している場合、
過去の部品のコストと比較することで
目安が持てます。

一方、
全く新規の設計の場合、
いくらになるのか予測がつきません。

その場合は、

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養成講座16:部品コストの見積もり方法(続)

今回は、引き続き

部品コストの見積もり方法についてお話しします。

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成形費
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成形費とは、
プラスチックを製造する際の費用です。

例えば、

ラーメンであれば、
麺や具材が「材料費」であるのに対して、
料理するときに必要な費用が「成形費」にあたります。

成形費は、「成形時間」や「機械の使用料」
などから決まります。

以下の内容を考慮する必要があるでしょう。

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養成講座17:材料選択の基礎知識

今回は、
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材料選択の基礎知識
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についてお話しします。

設計する際に材料を選択する知識は必須となります。

材料には、

・ 鉄系金属
・ 非鉄金属(アルミや銅など)
・ プラスチック、ゴム

などがあります。

これらの材料の特性をよく理解して
選択する必要があります。

材料の特性には、

・ 強度
・ 剛性
・ 硬度
・ 熱的特性
・ 耐食性
・ 耐候性
・ 加工性
・ コスト

などがあります。

設計者は、
製品の目的を達成できるように、
これらの材料特性を学んで
選択する必要があります。

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養成講座18:詳細設計の進め方

今回は、
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詳細設計の進め方
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についてお話しします。

 

詳細設計では

・ R
・ 面取り
・ 抜き勾配

など
製造に必要な細部の形状の作成

・ 寸法公差
・ 幾何公差(きかこうさ)
・ はめあい
・ 表面性状
・ 熱処理
・ 印刷
・ 塗装

など精度や外観に関する
仕様を決めていきます。

そして、その仕様を図面という
成果物」にしていきます。

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養成講座19:試作および評価試験

今回は、
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試作および評価試験
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についてお話しします。

試作および評価試験では、
設計結果の検証を行うプロセスです。

実際に試作品を作って、
評価試験を実施すると
設計段階では、想定できなかった結果が
得られることもあります。

このように想定できない
問題や課題を抽出し、
改善を行うために評価試験は
重要なプロセスとなります。

評価試験は以下の手順で実施します。

1. 評価項目の抽出
2.評価条件の決定
3.サンプル数の決定

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評価項目の抽出
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例えば、
グランドコックの評価項目の場合、

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養成講座20:CAEを使った性能評価

今回は、
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CAEを使った性能評価
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についてお話しします。

CAEを業務で使用されない方でも
知識として知っておくと、
業務で必要になった際に役立てられるかと思います。

動画の中で解説しましたが、
CAE解析を設計者が使う最大のメリットは、

自分が設計した製品のことを正確に理解ができること

です。

図面を書いたり、
3Dモデルを作ったり
している段階では、
あくまでも、「目標の性能や強度が得られるであろう」という
想定で進めています。

しかし、

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