カテゴリー : できる設計者脳への転換

第九回:これを持てると良い設計

今回で最後のメルマガとなります。

最後に設計者にとって最も重要な役目についてお話しします。

まず、具体的なお話しに移る前にここまでのおさらいです。

ここまでメルマガをお読みいただいた方は、
設計とはどのようなものなのか少しイメージできてきたかと思います。

もしかしたら、このメルマガを読む前は
図面を書くこと=設計と考えていた方も多いのではないでしょうか?

設計とは、図面を書くことではありませんね。
図面は設計の結果です。設計はアイディアを形にするまでの過程のことです。

ここは大丈夫ですね。

そして、次のようなこともお伝えしてきました。

□ 設計とはコミュニケーションの質である
□ 知識を知恵にかえるために必要なものは経験である
□ 技術力とは小さな試みによる経験の差である
□ アイディアとは違うものの組み合わせである
□ 知識を増やすためには先に情報発信することである
□ 2つ以上の専門性を持つ W 字型のエンジニアを目指す

いかがだったでしょうか?

できる設計者脳を作るヒントをいくつかお伝えしてきました。
良いと思ったものは必ず実践してみてくださいね。
実践しなければ、何も変わりませんから。

そして、最後に設計に最も重要なことをお伝えしたいと思います。

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第八回:これから求められる設計者とは?

突然ですが、あなたはどのようなタイプの設計者になりたいですか?

設計という職種は専門的な仕事です。

そのため、

「より専門性を追及してスペシャリストになりたい」

「設計経験をたくさん積んで将来は多くの設計者を
取りまとめることができるゼネラリストになりたい」

など、人それぞれ目指すところは違うと思います。

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では具体的な話に移る前に、
少し今の日本が抱えている問題について触れてみたいと思います。
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高度経済成長期の日本ですが、戦後の全くモノがない時代から
白物家電や自動車などたくさんの商品を開発してきました。

全くゼロからの設計スタートであり、
おそらくその時代に設計をされてきた方は
非常に苦労したのではないかと思います。

また、
「私は設計者だから製造現場のことは知りません!」
なんて人は少なかったのではないかと思います。

しかし、現在における設計はすでにあるものの改良やバージョンアップ、
流用設計などがほとんどであり、また消費者ニーズの多様化に伴って分業化が
進み、より専門性が求められていると思います。

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第七回:設計者のための加速学習

前回のメルマガでは、
技術力を身につける方法についてお話ししました。
それは、「小さな試みによる経験の差である」でしたね。

今日は設計者が
『加速的に学習を進める方法』
についてお話しします。

一般的に学習といえば、インプットすることを想像すると思います。
書籍を読んだり、講習会に参加したりして知識を蓄えることです。

しかし、
今日お伝えする方法はインプットの学習方法
ではありません。

今日お伝えする方法を理解し、実践すれば
インプットの【2 倍以上】の効果があると思います。

なぜなら、私自身がすでに実践し続け、
成果を出し続けている方法だからです。
もちろん周りのできる設計者も、この方法をうまく使っています。

その方法とは・・・

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第六回:技術力を身につける方法

前回は、
—————————–
知識を知恵にかえるために必要なもの
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について話しました。

いかがでしたか?
知識を、役に立つ知恵に変えるためには
「経験」が必要ということをお伝えしました。

さて、今回は技術力についてお話しします。

技術力というと、CAD の操作とか、製図の書き方とか
特定の“ノウハウ”だと思いがちですが、そうではありません。

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技術力とは、「小さな試みによる経験の差である」
====================================

と私は考えます。

ここでも経験がでてきましたね。
知恵と同様、技術力も経験の積み重ねが重要になります。

ただ、ここでお伝えしたいのは
決して派手で、大きな試みではなく
「小さな試み」という経験が重要だということです。

ではなぜ“小さな試み”なのか?

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第五回:知識を知恵に変えるには

設計者において、専門知識は不可欠です。

その「知識」は、書物やテキストから得られます。
職場にある専門書や JIS 本、便覧もそのひとつです。
授業を受けることによっても「知識」は取得できます。

また、人との情報交換やインターネットを通して
得られる情報も「知識」と言えるでしょう。

知識をインプットして蓄えることは大切です。

でも、それは「ただの知識」にしか過ぎず、
「知識」をいくら豊富に持っていても、
それだけで役に立つとは決して言えないのではないでしょうか。

大事なのはそれをいかに“生かすか”ということです。

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第四回:設計者のためのアイディア発想法

以前のメルマガで、
「設計とはアイディアを形にする」ことが重要な役目である
というお話をしました。

今日は、具体的にそのアイディアをどのように発想したら良いのか?
というアイディアの発想方法についてお伝えしたいと思います。

「設計で良いアイディアが思いつかない」

設計者として仕事をしていく中でこのような壁にぶつかることも
あると思います。

私も入社3年目の頃に、上司から
「新しい商品企画のためのアイディアを一人3つ出しなさい」
という宿題を出されたことがあります。

当時、私はこの宿題を出されて非常に悩みました。
なぜなら当時の私はアイディアとは世の中に全くないものを
ゼロから発想するものだと思い込んでいたからです。

もしかすると、当時の私と同様に
アイディアとは何もないゼロから生み出すものや、
偶然のなせる技と考えている方が多いのではないでしょうか。

しかし、実は
「アイディアはゼロから作らなくてもよい」
というのが今回のテーマとなります。

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第三回:設計者は話し上手である必要はない

前回のメルマガでは
コミュニケーション力を身につけるための第一歩として、
「業界用語(名詞)を覚える」という話をしました。

業界でよく使われる名詞を覚えると
円滑なコミュニケーションがとれるということでしたね。

では今回はもう一歩ふみこんだ、
コミュニケーション術をお伝えします。

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第二回:コミュニケーション力を身につける第一歩

前回のメルマガでは良い設計者になるためには
コミュニケーションが大切」という話をしました。

設計に関わる関係者との、円滑なコミュニケーションによって
世の中に必要とされる製品を作れるということでしたね。

では前回の話で、コミュニケーションの大切さは分かった。

だけど、具体的に設計者にとっての「コミュニケーション」て何?
と思われた方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、このコミュニケーション力を身につけるための
第一歩についてお話したいと思います。

難しいことではなく、誰でも簡単に
実践でますので、ぜひ使ってみてください。

あなたは、どのような場面でコミュニケーション
の行き違い・すれ違いが生まれると思いますか?

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第一回:設計者にとって最も重要で意外なもの

■ 設計とはアイディアを形にするものである

「設計者として成長したい」
このメールを見ている方は、このように思っている
方が多いのではないでしょうか。

設計とは、
アイディアを製品化することがその役目となります。

設計者としてさまざまな知識を学び、その知識を活かして
世の中に役立つ商品を作りたいと思うことは当然だと思います。

また、一人前の設計者になるには非常に多くの知識を
身につけることが必要となります。

そのため、設計者として成長するために
実務経験よりも、「学習」の方が重要だと思われる方も
多いことでしょう。

製図、力学、材料、加工、品質管理と、一人前の設計者に
なるために、身につけることは多岐に渡ります。

しかし、私は技術者として一番重要なことは
実践すること
だと考えています。

自身も含め、今まで数多くの設計者を見てきましたが
実務経験の中で、できることを増やしていくのが
一番成長が早いですし、現場の即戦力に育ちます。

なので、今日は『設計とは』ということについて
お話したいと思います。

■設計とは
まず、第一に。
設計について、知識や資格、製造方法など
技術面に偏った考え方をしている人も多いですが、

私は、設計とは
コミュニケーションの質
だと考えています。

これは、一般的な設計者にとって意外であり
少し違和感を感じるかもしれません。

なぜなら、このようなことはあまり言われないですし
日常で技術以外のことに、視点を向けることが少ないからです。

しかし考えてみてください。

設計は自分だけの作業ではなく、関連部署との連携が必ず
必要となってきます。

場合によっては、他社と連携してモノづくりをすることもあります。

そうなると、
そこには必ずコミュニケーションが生まれます。
関係者との意思疎通、確認作業が必要になります。

つまり、
自分だけの知識、技術力だけで一人前の設計者になる・・・
なんてことはできません。

むしろ、
技術よりもコミュニケーション力が重要」と
思った方がいいくらいです。

なぜかと言えば
それは簡単な話で、、、

ものづくりとは、
「どれだけ世の中が必要としている製品を作れるのか」
が一番重要だからです。

世の中のニーズに合う製品を作るには、

 適正なデザイン
 適正な価格
 適正な機能・仕様
 適正なタイミング
 安定した材料の仕入れ
 安定した生産体制
 守る規格や法規制

などを考えて製品化しなければいけません。

そのため、例えば『メカ設計』の方であれば、
エレキ・ソフト・デザイン・生産技術、
さらに製造・メンテナンス・知財・営業・企画・マーケティング

といった部署との連携が必要であり、
それぞれの意見を取り入れることで
世の中のニーズに合った製品が生まれます。

設計者が「ひとり」で製品を作るのではありません。

つまり、優れた設計者というのは、
設計に関わる人たちのアイディアを取り入れ、
 コミュニケーションを取りながら進められる設計者
なのです。

しかし、そのコミュニケーションを取るためには
「最低限の基礎知識」
は必要です。まったくのゼロでは、意思疎通が計れません。

最近では、文系出身の設計者の方も多かったり、
「メイカー」と呼ばれる個人や小規模チームによる設計者が
製品開発するケースも出てきております。

このような社会背景からも
ものづくりに関する基礎知識の習得の必要性はますます高まっていると思います。

そこで、ものづくりウェブでは、
最低限の基礎知識を身につけて頂く事、

そして、さまざまな分野の経験者とコラボレーションして

「経験者の知識」を活用できる価値として、

提供していけるメディアへと成長させていきたいと考えております。

これからも役立つ技術情報を配信していきますので
ぜひ継続してご購読ください。

第二回:コミュニケーション力を身につける第一歩